1)廣瀬純『新空位時代の政治哲学』をめぐって
11月18日(土曜)19-21時
講演者:廣瀬純(龍谷大学)
コメント:佐藤嘉幸(筑波大学)、箱田徹(天理大学)
廣瀬純さんの新刊『新空位時代の政治哲学』は、2015-23年に書かれた社会変革論、状況論を集成したものです。本書をめぐって、著者から「おそらく世紀はドゥルーズのそれとなるだろう」と題する講演を行っていただき、現代社会と社会変革の可能性について考えます。
《今日の日本でよく読まれている哲学書や思想書の大半は「倫理」の書であると言っていい。日本に暮らす多くの人が日々の社会生活のなかで倫理を求めているからだろう。これに対して、本書は、いかにして資本主義に絶対的限界を突き付けるかを「状況(conjoncture)の下で思考すること」(L・アルチュセール)へと読者を誘う「政治哲学」の書である。〔……〕資本主義がおのれに内因する障壁を乗り越えようとするたびに、さまざまな存在に対して国家の容赦ない暴力が発動される。日本でも、20世紀には、国外の同時代的な状況も広く視野に入れて書かれた政治哲学書や政治思想書が多数発表され広範な読者を得ていた時代があった。世界各地での革命過程の再開とともに、倫理的転回を経験して久しい日本の哲学・思想環境が再び大きく政治化することを期待する》――「あとがき」より
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784907986971
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2)ギヨーム・ルブラン『カンギレム『正常と病理』を読む 生命と規範の哲学』書評会
11月25日(土曜)14-16時
発表者:坂本尚志(京都薬科大学、本書訳者)、近藤和敬(大阪大学)、田中祐理子(神戸大学)
司会:佐藤嘉幸(筑波大学)
ガストン・バシュラールの後継者として、偉大な科学史家として、フランスのエピステモロジーを牽引したジョルジュ・カンギレム。ミシェル・フーコーやフランソワ・ダゴニェらにも大きな影響を与えたことで知られています。その主著『正常と病理』を精緻に読み解き、その現代的意義を新たに開く本書を、訳者を含む3人の専門家が読み解きます。
http://www.ibunsha.co.jp/books/978-4753103737/
登録は以下よりお願いします:
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主催 フーコー研究フォーラム、 科研費「「最初のフーコー」の総合的研究」