機関誌

『フランス哲学・思想研究』

 

本会の研究機関誌『フランス哲学・思想研究』は年1回(秋)刊行されます。
紙面は、大会でのシンポジウム報告、公募論文、書評、会員の声などで構成されています。
2022年の第27号よりすべて電子化され、本ウェブサイトとJ-Stageにて無料公開されます。
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/sfjp/-char/ja
バックナンバーについては、本サイトでは各号の「全頁PDF版」を掲載します。個別の論文などに関しては、J-Stageにて順次掲載します。
ただし、著者が公開を希望されない論文については除外されています。

第28号(2023) New!

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2022年秋季研究大会シンポジウム報告「マルセル・プルーストと哲学(者たち)——没後100 年を記念して」
イントロダクション ……澤田 直
開会の辞 ……吉川 一義
プルースト「真の人生、それは文学である」再考——モーリス・メルロ=ポンティの視点から……湯沢 英彦
不朽の生成——プルーストと「感覚」の論理……黒木 秀房
プルーストに触発されるサルトル——多重知覚と多重印象 ……澤田 直

2023 年春季研究大会シンポジウム報告「七月王政とフランス思想」
イントロダクション …… 村松 正隆
七月王政初頭のサン=シモン主義 …… 白瀨 小百合
七月王政期におけるコント思想の変容——「実証哲学」から「実証主義」へ …… 杉本 隆司
友愛と会計——七月王政期のアソシエーショニズム …… 金山 準
トクヴィルの刑罰思想 …… 梅澤 礼

2022年秋季研究大会発表要旨
バイエ『デカルトの生涯』から見えて来るもの …… 山田 弘明
否定性のない有限な力——スピノザの倫理学を支える「自然の一部」論について …… 立花 達也
ビラン哲学において「他者」はいかにして現れるか——メーヌ・ド・ビランの他者論の試み …… 長坂 祥悟
主体性と超越の相互的関係——実存の哲学から人間的実在の哲学へ …… 押見 まり
前期サルトルの道徳論における偶然性について …… 畑田 晃佑
他者の痛みを想起すること——ジョルジュ・バタイユの「失われた連続性」  …… 梁 安吉子
ジャンケレヴィッチにおける道徳の逆説性 ……… 田中 優一
ラカン『四つのディスクール』の生成過程の検討——「資本主義のディスクール」解釈への予備考察 …… 信友 建志
ダゴニェの「自然」概念 …… 上野 隆弘
後期メルロ=ポンティにおける「肉」の問題 …… 三宅 萌
メルロ=ポンティにおける絵画のStiftung とその起源——デリダとの比較を手がかりに …… 常深 新平
コギトと他者——フッサール/ レヴィナスにおける客観性の条件  ……… 蛯子 良風
レヴィナス哲学の出発点——「現存在かJ か」をめぐって  ……… 若林 和哉
『グラマトロジーについて』におけるエピステーメー概念について——ミシェル・フーコーとの対立を導きとして ……… 中谷 碩岐
哲学的大学の使命と「翻訳者の義務」——デリダにおけるカントとシェリングの哲学体系の差異 …… 森脇 透青
ドゥルーズの思考学における「知ること」の問題 …… 佐々木 晃也
ドゥルーズにおける「意味」の意味について …… 得能 想平
ドゥルーズ『差異と反復』における「強制」について …… 濱中 健太
「対象」概念を軸としたバディウによるカント読解  …… 松本 潤一郎

2023 年春季研究大会発表要旨
デカルト『方法序説』における人間存在の不完全性について …… 筒井 一穂
スピノザの平行論の起源をめぐる考察——『短論文』の神論を中心に…… 榮福 真穂
ベルクソン哲学における直観の否定作用について …… 田中 康平
ジョルジュ・バタイユの「演劇化」におけるミメーシスの問題 …… 若杉 直人
シモーヌ・ヴェイユとジャック・マリタンにおける個と共同体 …… 谷 虹陽
言語における文化の自然性——メルロ=ポンティによるソシュールの「相対的動機付け」への注目 …… 野々村 伊純
治癒としての生成——ジル・ドゥルーズのニーチェ解釈における「健康」の意味と位置付け  …… 辰己 一輝
ジャック・デリダにおける日付の範例性について——『シボレート』を中心に  … 高波 力生哉
リクールにおける無神論の媒介的位置づけ——リクール「宗教、無神論、信仰」の読解 …… 佐藤 香織

公募論文
ミシェル・フーコーにおけるパレーシアと民主主義の循環的成立について …… 池田 信虎
ジョルジュ・カンギレムにおける技術の問い …… 石渡 崇文
19 世紀における幾何学革命と初期ベルクソンの空間論の関係について ……… 磯島 浩貴
認識のさまざまな形態における同一化——メイエルソンとラカン ……… 井上 卓也
ジョルジュ・カンギレムの医学哲学における自然と価値 …… 宇都 広樹
「『幾何学の起源』序説」におけるデリダの「生き生きした現在」の解釈について … 桐谷 慧
思考学者ドゥルーズにとっての「知ること」の問題 …… 佐々木 晃也
ビュイッソンの道徳教育論における直観の問題とデュルケーム …… 田村 康貴
レヴィナスにおける「隠喩」の位置づけの再考——「発話」としての「言語」の系譜に着目して …… 中川 弘輝
メーヌ・ド・ビランにおける他者と道徳 …… 長坂 祥悟
前期デリダの現象学受容におけるフーコーの位置付け——『言葉と物』と『グラマトロジーについて』におけるエピステーメー概念に着目して …… 中谷 碩岐
中後期ベルクソンにおける「創造」概念の追跡(1907-1914)——『道徳と宗教の二源泉』に至るベルクソニスムの心理学的解釈の試み … 濱田 明日郎
主体なき認識——「対象」概念を軸としたバディウによるカント読解 …… 松本 潤一郎
肉の可逆性はいかにして可能か?——「スタイル」論を手がかりに …… 三宅 萌
哲学的大学の使命と「翻訳者の義務」——デリダにおけるカントとシェリングの哲学体系の差異 …… 森脇 透青
共有なき痛みへの呼びかけ——ジョルジュ・バタイユ『内的体験』における主体の問題 …… 梁 安吉子
至高性の語りとしての文学——バタイユのカフカ論を読み解いて …… 林 宮玉

書評
伊藤潤一郎著『ジャン=リュック・ナンシーと不定の二人称』  …… 小田 麟太郎
大西克智著『『エセー』読解入門——モンテーニュと西洋の精神史』  …… 黒田 昭信
金山準著『プルードン——反「絶対」の探求』  …… 宮代 康丈
川瀬雅也・米虫正巳・村松正隆・伊原木大祐編著『ミシェル・アンリ読本』  …… 松葉 祥一
杉村靖彦・渡名喜庸哲・長坂真澄編著『個と普遍——レヴィナス哲学の新たな広がり』 …… 吉永 和加
谷川多佳子著『メランコリーの文化史——古代ギリシアから現代精神医学へ』  … 佐藤 朋子
檜垣立哉著『バロックの哲学——反-理性の星座たち』  …… 押見 まり
檜垣立哉・平井靖史・平賀裕貴・藤田尚志・米田翼著『ベルクソン思想の現在』  …… 荒谷 大輔
檜垣立哉・山崎吾郎編著『構造と自然——哲学と人類学の交錯』 … 縣 由衣子
平井靖史著『世界は時間でできている——ベルクソン時間哲学入門』  ……… 鋳物 美佳
藤田尚志著『ベルクソン——反時代的哲学』  …… 平岡 紘
村澤真保呂・杉村昌昭・増田靖彦・清家竜介編著『フェリックス・ガタリと現代世界』 …… 山森 裕毅
山上浩嗣著『モンテーニュ入門講義』  …… 大西 克智
レヴィナス協会編著『レヴィナス読本』  …… 落合 芳

会員の声
「レジュメ」と「研究」 …… 中田 光雄 

第27号(2022)

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イントロダクション……西山 雄二
講義の時間——ベルクソンのコレージュ・ド・フランス講義録を読む……藤田 尚志
メルロ=ポンティの講義録……酒井 麻依子
哲学者の講義録を読む——ミシェル・フーコー、コレージュ・ド・フランス講義録……八幡恵一
講義におけるドゥルーズの教育実践……西川 耕平
エクリチュールの思想家による息の教育法——ジャック・デリダの講義録をめぐって……西山 雄二

2022年春季研究大会シンポジウム報告「17・18世紀フランスの哲学と医学」
イントロダクション……香川 知晶
メランコリーと不安——デカルトからライプニッツ、その周辺……谷川 多佳子
初期近代西欧における「熱狂」(という病)をめぐる言説——フランス預言派、シャフツベリ、ライプニッツ……寺嶋 雅彦
コンディヤック『動物論』における生命論……山口 裕之

公募論文
ベルクソン『物質と記憶』における「再認の基礎」の問題……天野 恵美理
シモンドン哲学における技術性の概念と⼈間主義の顛倒……宇佐美 達朗
『省察』の観念説における質料形相論……榮福 真穂
反ユダヤ主義に関するナンシーの批判的考察について……小田 麟太郎
デカルトにおける「心身の合一」について……三上 航志
「存在のゼロ」——後期メルロ=ポンティにおける否定的なもののカント的意味……柳瀬 大輝
《永劫回帰》の伝達不可能性とクロソウスキーの方法——ニーチェ、レーヴィット、クロソウスキー……山﨑 雅広

書評
宇佐美達朗著『シモンドン哲学研究』……藤井 千佳世
上野修・杉山直樹・村松正隆編著『スピノザと十九世紀フランス』……木島 泰三
木島泰三著『スピノザの自然主義プログラム——自由意志も目的論もない力の形而上学』……朝倉 友海
小泉義之・立木康介編著『フーコー研究』……八幡 恵一
小林敬著『人間の絆を求めて——ガブリエル・マルセルと私』……赤阪 辰太郎
米虫正巳著『自然の哲学史』……小倉 拓也
斎藤慶典著『危機を生きる——哲学』……伊藤 潤一郎
佐々木雄大著『バタイユ エコノミーと贈与——極限の思想』……郷原 佳以
中真生著『生殖する人間の哲学——「母性」と血縁を問いなおす』……檜垣 立哉
中田光雄著『ドゥルーズ=ガタリ——資本主義、開起せよ、幾千のプラトー』……江川 隆男
中村大介著『数理と哲学——カヴァイエスとエピステモロジーの系譜』……近藤 和敬
松野充貴著『ミシェル・フーコーの歴史的「批判」——カントと対話するフーコー』……坂本 尚志
三宅中子著『習慣の精神史——三宅中子論文集全一巻』……村松 正隆
村上靖彦著『交わらないリズム——出会いとすれ違いの現象学』……松田 智弘
吉松覚著『生の力を別の仕方で思考すること——ジャック・デリダにおける生死の問題』……西山 雄二

会員の声
「書評」欄について——疑義と提言(その二、承前)、全学会員に問う……中田 光雄
第7回国際科学会議(モスクワ大学)と書評について……中富 清和

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第26号(2021)

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2020年春季研究大会シンポジウム報告「19世紀フランス哲学の再検討Ⅱ——第二帝政と哲学者たち」
イントロダクション……村松 正隆
ボナパルティズム再考——フランス第2帝政の統治制度と理念に関する素描……髙山 裕二
共和主義哲学とカエサル主義——第二帝政下のジュール・バルニ……宮代 康丈
社会革命と「人間たちの政治」——第二帝政期におけるプルードンの思想展開の一側面……伊多波 宗周
第二帝政の試練に向かう哲学者たち——「第二帝政と哲学者たち」三つの報告へのコメント……赤羽 悠

2020年秋季研究大会シンポジウム報告「リズムの哲学——ソヴァネ、ベルクソン、マルディネ」
イントロダクション……平井 靖史
かたちと流れのあいだ——ソヴァネにおけるリズムのあらわれの問題……山下 尚一
リズム論がベルクソンに負うもの……藤田 尚志
眩暈から開放へ——アンリ・マルディネのリズムの哲学をめぐって……小倉 拓也

2021年春季研究大会シンポジウム報告「感染症の時代の哲学——資材としての人間の身体」
イントロダクション……長坂 真澄
WHОという歴史——その「危機」に表現されるものについて……田中 祐理子
遠隔時代における身体 シャマユー/レヴィナスとともに……渡名喜 庸哲
ウイルス、病、身体——統治と他性のフーコー的視座……坂本 尚志

2020年春季・秋季合同研究大会発表要旨
デカルト「永遠真理創造説」と学知の基礎……筒井 一穂
確実性としての真理——ハイデガーのデカルト解釈をめぐって……有賀 雄大
マルブランシュにおける物質による精神の比喩的説明について——コンディヤックによる批判を通して……竹中 利彦
初期ライプニッツの作用について——実体的結合の概念を手がかりに……今野 諒子
プルーストにおけるモード再考——フォルチュニの記号性……三ツ谷 直子
ジャン=マリー・シェフェールのフィクション論における「模倣」について……岡本 かおり
ドゥルーズ『感覚の論理学』における「器官なき身体」の定義と、「力」……内藤 慧
構造と存在の間に——フィリップ・デスコラの身体論……小林 徹
『創造的進化』における「生命的な機械」の問題——クロード・ベルナールの未完の生命の生成論……長戸 光
世界はどうやって構成されているのか——ジェイムズとベルクソンの唯心論的世界観の比較……長谷川 暁人
カンギレムの医学哲学における個体主義とその倫理学的射程——フォルチュニの記号性……藤井 千佳世
もうひとつの〈欲望の倫理〉——ジャン・ナベールにおけるカント倫理学の再読解の試み……福田 肇
レヴィナス『全体性と無限』における独我論的自我とその受肉……吉野 斉志
初期デリダにおける「まなざし」と「声」……森脇 透青
デカルトの観念説における二義性の意義——観念の形相的実在性・表象的実在性をめぐって……榮福 真穂
ベルクソン『物質と記憶』第四章において物質の等質性はどのように可能か……濱田 明日郎
歴史とフィクションはどこで交叉するのか——リクール『時間と物語』における「歴史記述」論の批判的再読解……山野 弘樹
「宗教的なもの」を巡るデリダ思惟におけるカント……中間 統彦
ジャン=リュック・ナンシーにおける身体論と言語について……市川 博規
ジル・ドゥルーズによるライプニッツにおける「呪われたもの」の解釈について……佐原 浩一郎
ジル・ドゥルーズにおけるシーニュと芸術的創造——プルースト論から『差異と反復』へ……濱中 健太
『分裂分析的地図作成法』における「速度」について……尾谷 奎輔
リトルネロと主観性……香川 祐葵
『意味の論理学』から『アンチ・オイディプス』へ——「器官なき身体」の観点から……南 匠真

2021年春季研究大会発表要旨
ミシェル・ド・セルトーと歴史叙述の詩学……福井 有人
La chute des réseaux, la voie douloureuse de la « production de faits », la fin du monde commun : Bruno Latour en quête de la collapsologie optimiste……Evgeny Blinov
私たちはファノンと南アフリカから何を学べるか——ファノンの解放思想、スティーブン・ビコ、ネルソン・マンデラ……河野 哲也
ドゥルーズとガタリ『哲学とは何か』第一部「哲学」におけるドゥルーズ「1980年ライプニッツ講義」……佐原 浩一郎
奇形学の観点からみたダゴニェ哲学——ルネ=ジュスト・アユイへの評価に着目して……上野 隆弘
中期フーコーにおけるカンギレムの影響について……池田 信虎
何処から形而上学を批判するのか——ナンシーとハイデガー、時間性の問題を巡って……小田 麟太郎
デリダにおける定言命法の相続—— « Il faut » の作用を巡って……中間 統彦
年齢と時代——デリダの哲学教育論における「諸力の闘争」について……松田 智裕

公募論文
「確実性としての真理」——ハイデガーのデカルト解釈をめぐって……有賀 雄大
ガストン・バシュラールの力動的想像力——大地と空のあいだの垂直性……上野 隆弘
ドゥルーズ『差異と反復』における時間の第三の綜合——円環、直線、そして捩れた円環……氏原 賢人
デュフレンヌにおける美感的還元……佐藤 香織
デカルト形而上学の論証の方法——類比の考察を通じて……佐藤 真人
「神は真理を変えうるか」——1630 年のデカルトの永遠真理創造説を再考する……筒井 ⼀穂
『差異と反復』における強度と個体化——ヴュイユマンのコーエン解釈を手掛かりに……得能 想平
理由なき行為としての自由——ベルクソン『試論』における行為と自我との関係をめぐって……中原 真祐子
ベルクソン『物質と記憶』第四章において物質の等質性はどのように可能か……濱田 明日郎
『千のプラトー』における言語学受容について……平田 公威
⾃由からの解放——デリダの「ヘーゲル記号論」読解における「表現」の脱構築……森脇 透⻘
歴史とフィクションはどこで交叉するのか——リクール『時間と物語』における「歴史記述」論の批判的再読解……山野 弘樹

書評
稲原美苗/川崎唯史/中澤瞳/宮原優編著『フェミニスト現象学入門——経験から「普通」を問い直す』……横田 裕美子
木島泰三著『自由意志の向こう側——決定論をめぐる哲学史』……平井 正人
黒木秀房著『ジル・ドゥルーズの哲学と芸術——ノヴァ・フィグラ』……福尾 匠
河野哲也編著『ゼロからはじめる哲学対話』……山野 弘樹
小手川正二郎著『現実を解きほぐすための哲学』……村上 靖彦
酒井麻依子著『メルロ=ポンティ——現れる他者/消える他者』……本郷 均
澤田哲生著『幼年期の現象学——ソルボンヌのメルロ=ポンティ』……酒井 麻依子
松田智裕著『弁証法、戦争、解読——前期デリダ思想の展開史』……小原 拓磨
御園敬介著『ジャンセニスム生成する異端——近世フランスにおける宗教と政治』……香川知晶
宮﨑裕助著『ジャック・デリダ——死後の生を与える』……荒金 直人
横田祐美子著『脱ぎ去りの思考——バタイユにおける思考のエロティシズム』……佐々木 雄大

会員の声
珠玉の教科書の誕生……津崎 良典
「書評」欄について——疑義と提言……中田 光雄
論文審査について……中富 清和

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第25号(2020)

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2019年秋季研究大会シンポジウム報告「19世紀フランス哲学の再検討Ⅰカント哲学のフランス的活用」
イントロダクション……杉山 直樹
「死せる哲学者」ルヌヴィエのラビリントス——ルヌヴィエとジャンケレヴィッチ再考へ——……合田 正人
シャルル・ルヌヴィエの反カント主義とウィリアム・ジェイムズ……山根 秀介
フランス・イデアリスムの生成——ラシュリエとその周辺か……杉山 直樹

2019年秋季研究大会発表要旨
レヴィナスにおける存在の悪性——「イリヤ」とレヴィ=ブリュールの「融即」……小川 真未
ジャン=フランソワ・リオタールの貨幣哲学——『リビドー経済』を中心に……小泉 空
デカルトにおける「命題」としてのコギトと「認識」としてのコギト……田村 歩
神秘家が機械になるとき——ベルクソンにおける神秘経験と生命進化——……平賀 裕貴
他者の痕跡を読むこと——ジャック・デリダにおける「翻訳」について……嶺村 慧
認識と生命の螺旋——ベルクソン『創造的進化』の哲学史観について……山内 翔太

公募論文
Danser par l’intériorité : approche du mouvement dans la philosophie de Maine de Biran……Mika IMONO
アルノーとパスカルにおける道徳の問題——「蓋然性」から「確率」へ——……沖本 龍哉
人倫の代補性——デリダ『弔鐘』におけるアンティゴネ読解……小原 拓磨
ベルクソンにおける運動と現実態——アリストテレスとベルクソン——……木山 裕登
レモン・リュイエルの逆転した随伴現象説……栗山 勝行
リアリズムの問題の哲学的射程——ドゥルーズ『シネマ』におけるネオリアリズモの位置づけを出発点として……黒木 秀房
欺かれない者たちの生——ジャック・ラカンとモーリス・ブランショの思索的共鳴——……桑原 旅人
「人間統治術」としての道徳——ドルバックの自然道徳、あるいは、エトクラシー……沢崎 壮宏
ジル・ドゥルーズ『シネマ』におけるCroyance概念の層構造……戸澤 幸作
ドゥルーズのカフカ解釈の変遷とその意義——法にまつわる分析を中心に……西川 耕平
神秘家が機械になるとき——ベルクソンにおける生命進化と暗夜における単純性——……平賀 裕貴
ミシェル・ド・セルトーにおける「場所」の問題——歴史記述と神秘主義をめぐって——……福井 有人

書評
秋保亘著『スピノザ——力の存在論と生の哲学』……朝倉 友海
石井雅巳著『西周と「哲学」の誕生』……鋳物 美佳
岩野卓司著『贈与論——資本主義を突き抜けるための哲学』……佐々木雄大
江川隆男著『スピノザ『エチカ』講義——批判と創造の思考のために』……秋保 亘
亀井大輔著『デリダ——歴史の思考』……峰尾 公也
川瀬智之著『メルロ=ポンティの美学——芸術と同時性』……八幡 恵一
檜垣立哉/小泉義之/合田正人編『ドゥルーズの21世紀』……橘 真一
小泉義之著『ドゥルーズの霊性』……増田 靖彦
河野哲也著『人は語り続けるとき、考えていない——対話と思考の哲学』……望月 太郎
小林卓也著『ドゥルーズの自然哲学——断絶と変遷』……小倉 拓也
近藤和敬著『〈内在の哲学〉へ——カヴァイエス・ドゥルーズ・スピノザ』……三宅 岳史
澤田直著『サルトルのプリズム——二十世紀フランス文学・思想論』……竹本 研史
慎改康之著『フーコーの言説——〈自分自身〉であり続けないために』『ミシェル・フーコー——自己から脱け出すための哲学』……清水 雄大
本間邦雄著『時間とヴァーチャリティー——ポール・ヴィリリオと現代のテクノロジー・身体・環境』……渡名喜庸哲
松本卓也著『創造と狂気の歴史——プラトンからドゥルーズまで』……小林 卓也
水野浩二著『倫理と歴史——一九六〇年代のサルトルの倫理学』……澤田 直
山口裕之著『語源から哲学がわかる事典』……津崎 良典

会員の声
日仏哲学会機関誌のゆくえ——いくつかの問題点——……田村 歩
Biocosmological Associationとフランス新生命哲学……中富 清和

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第24号(2019)

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第23号(2018)

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第22号(2017)

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第21号(2016)

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第20号(2015)

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