『フランス哲学・思想研究』
本会の研究機関誌『フランス哲学・思想研究』は年1回(秋)刊行されます。
紙面は、大会でのシンポジウム報告、公募論文、書評、会員の声などで構成されています。
2022年の第27号よりすべて電子化され、本ウェブサイトとJ-Stageにて無料公開されます。
→ https://www.jstage.jst.go.jp/browse/sfjp/-char/ja
バックナンバーについては、本サイトでは各号の「全頁PDF版」を掲載します。個別の論文などに関しては、J-Stageにて順次掲載します。
ただし、著者が公開を希望されない論文については除外されています。
第27号(2022) New!
イントロダクション……西山 雄二
講義の時間——ベルクソンのコレージュ・ド・フランス講義録を読む……藤田 尚志
メルロ=ポンティの講義録……酒井 麻依子
哲学者の講義録を読む——ミシェル・フーコー、コレージュ・ド・フランス講義録……八幡恵一
講義におけるドゥルーズの教育実践……西川 耕平
エクリチュールの思想家による息の教育法——ジャック・デリダの講義録をめぐって……西山 雄二
2022年春季研究大会シンポジウム報告「17・18世紀フランスの哲学と医学」
イントロダクション……香川 知晶
メランコリーと不安——デカルトからライプニッツ、その周辺……谷川 多佳子
初期近代西欧における「熱狂」(という病)をめぐる言説——フランス預言派、シャフツベリ、ライプニッツ……寺嶋 雅彦
コンディヤック『動物論』における生命論……山口 裕之
公募論文
ベルクソン『物質と記憶』における「再認の基礎」の問題……天野 恵美理
シモンドン哲学における技術性の概念と⼈間主義の顛倒……宇佐美 達朗
『省察』の観念説における質料形相論……榮福 真穂
反ユダヤ主義に関するナンシーの批判的考察について……小田 麟太郎
デカルトにおける「心身の合一」について……三上 航志
「存在のゼロ」——後期メルロ=ポンティにおける否定的なもののカント的意味……柳瀬 大輝
《永劫回帰》の伝達不可能性とクロソウスキーの方法——ニーチェ、レーヴィット、クロソウスキー……山﨑 雅広
書評
宇佐美達朗著『シモンドン哲学研究』……藤井 千佳世
上野修・杉山直樹・村松正隆編著『スピノザと十九世紀フランス』……木島 泰三
木島泰三著『スピノザの自然主義プログラム——自由意志も目的論もない力の形而上学』……朝倉 友海
小泉義之・立木康介編著『フーコー研究』……八幡 恵一
小林敬著『人間の絆を求めて——ガブリエル・マルセルと私』……赤阪 辰太郎
米虫正巳著『自然の哲学史』……小倉 拓也
斎藤慶典著『危機を生きる——哲学』……伊藤 潤一郎
佐々木雄大著『バタイユ エコノミーと贈与——極限の思想』……郷原 佳以
中真生著『生殖する人間の哲学——「母性」と血縁を問いなおす』……檜垣 立哉
中田光雄著『ドゥルーズ=ガタリ——資本主義、開起せよ、幾千のプラトー』……江川 隆男
中村大介著『数理と哲学——カヴァイエスとエピステモロジーの系譜』……近藤 和敬
松野充貴著『ミシェル・フーコーの歴史的「批判」——カントと対話するフーコー』……坂本 尚志
三宅中子著『習慣の精神史——三宅中子論文集全一巻』……村松 正隆
村上靖彦著『交わらないリズム——出会いとすれ違いの現象学』……松田 智弘
吉松覚著『生の力を別の仕方で思考すること——ジャック・デリダにおける生死の問題』……西山 雄二
会員の声
「書評」欄について——疑義と提言(その二、承前)、全学会員に問う……中田 光雄
第7回国際科学会議(モスクワ大学)と書評について……中富 清和
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第26号(2021)
2020年春季研究大会シンポジウム報告「19世紀フランス哲学の再検討Ⅱ——第二帝政と哲学者たち」
イントロダクション……村松 正隆
ボナパルティズム再考——フランス第2帝政の統治制度と理念に関する素描……髙山 裕二
共和主義哲学とカエサル主義——第二帝政下のジュール・バルニ……宮代 康丈
社会革命と「人間たちの政治」——第二帝政期におけるプルードンの思想展開の一側面……伊多波 宗周
第二帝政の試練に向かう哲学者たち——「第二帝政と哲学者たち」三つの報告へのコメント……赤羽 悠
2020年秋季研究大会シンポジウム報告「リズムの哲学——ソヴァネ、ベルクソン、マルディネ」
イントロダクション……平井 靖史
かたちと流れのあいだ——ソヴァネにおけるリズムのあらわれの問題……山下 尚一
リズム論がベルクソンに負うもの……藤田 尚志
眩暈から開放へ——アンリ・マルディネのリズムの哲学をめぐって……小倉 拓也
2021年春季研究大会シンポジウム報告「感染症の時代の哲学——資材としての人間の身体」
イントロダクション……長坂 真澄
WHОという歴史——その「危機」に表現されるものについて……田中 祐理子
遠隔時代における身体 シャマユー/レヴィナスとともに……渡名喜 庸哲
ウイルス、病、身体——統治と他性のフーコー的視座……坂本 尚志
2020年春季・秋季合同研究大会発表要旨
デカルト「永遠真理創造説」と学知の基礎……筒井 一穂
確実性としての真理——ハイデガーのデカルト解釈をめぐって……有賀 雄大
マルブランシュにおける物質による精神の比喩的説明について——コンディヤックによる批判を通して……竹中 利彦
初期ライプニッツの作用について——実体的結合の概念を手がかりに……今野 諒子
プルーストにおけるモード再考——フォルチュニの記号性……三ツ谷 直子
ジャン=マリー・シェフェールのフィクション論における「模倣」について……岡本 かおり
ドゥルーズ『感覚の論理学』における「器官なき身体」の定義と、「力」……内藤 慧
構造と存在の間に——フィリップ・デスコラの身体論……小林 徹
『創造的進化』における「生命的な機械」の問題——クロード・ベルナールの未完の生命の生成論……長戸 光
世界はどうやって構成されているのか——ジェイムズとベルクソンの唯心論的世界観の比較……長谷川 暁人
カンギレムの医学哲学における個体主義とその倫理学的射程——フォルチュニの記号性……藤井 千佳世
もうひとつの〈欲望の倫理〉——ジャン・ナベールにおけるカント倫理学の再読解の試み……福田 肇
レヴィナス『全体性と無限』における独我論的自我とその受肉……吉野 斉志
初期デリダにおける「まなざし」と「声」……森脇 透青
デカルトの観念説における二義性の意義——観念の形相的実在性・表象的実在性をめぐって……榮福 真穂
ベルクソン『物質と記憶』第四章において物質の等質性はどのように可能か……濱田 明日郎
歴史とフィクションはどこで交叉するのか——リクール『時間と物語』における「歴史記述」論の批判的再読解……山野 弘樹
「宗教的なもの」を巡るデリダ思惟におけるカント……中間 統彦
ジャン=リュック・ナンシーにおける身体論と言語について……市川 博規
ジル・ドゥルーズによるライプニッツにおける「呪われたもの」の解釈について……佐原 浩一郎
ジル・ドゥルーズにおけるシーニュと芸術的創造——プルースト論から『差異と反復』へ……濱中 健太
『分裂分析的地図作成法』における「速度」について……尾谷 奎輔
リトルネロと主観性……香川 祐葵
『意味の論理学』から『アンチ・オイディプス』へ——「器官なき身体」の観点から……南 匠真
2021年春季研究大会発表要旨
ミシェル・ド・セルトーと歴史叙述の詩学……福井 有人
La chute des réseaux, la voie douloureuse de la « production de faits », la fin du monde commun : Bruno Latour en quête de la collapsologie optimiste……Evgeny Blinov
私たちはファノンと南アフリカから何を学べるか——ファノンの解放思想、スティーブン・ビコ、ネルソン・マンデラ……河野 哲也
ドゥルーズとガタリ『哲学とは何か』第一部「哲学」におけるドゥルーズ「1980年ライプニッツ講義」……佐原 浩一郎
奇形学の観点からみたダゴニェ哲学——ルネ=ジュスト・アユイへの評価に着目して……上野 隆弘
中期フーコーにおけるカンギレムの影響について……池田 信虎
何処から形而上学を批判するのか——ナンシーとハイデガー、時間性の問題を巡って……小田 麟太郎
デリダにおける定言命法の相続—— « Il faut » の作用を巡って……中間 統彦
年齢と時代——デリダの哲学教育論における「諸力の闘争」について……松田 智裕
公募論文
「確実性としての真理」——ハイデガーのデカルト解釈をめぐって……有賀 雄大
ガストン・バシュラールの力動的想像力——大地と空のあいだの垂直性……上野 隆弘
ドゥルーズ『差異と反復』における時間の第三の綜合——円環、直線、そして捩れた円環……氏原 賢人
デュフレンヌにおける美感的還元……佐藤 香織
デカルト形而上学の論証の方法——類比の考察を通じて……佐藤 真人
「神は真理を変えうるか」——1630 年のデカルトの永遠真理創造説を再考する……筒井 ⼀穂
『差異と反復』における強度と個体化——ヴュイユマンのコーエン解釈を手掛かりに……得能 想平
理由なき行為としての自由——ベルクソン『試論』における行為と自我との関係をめぐって……中原 真祐子
ベルクソン『物質と記憶』第四章において物質の等質性はどのように可能か……濱田 明日郎
『千のプラトー』における言語学受容について……平田 公威
⾃由からの解放——デリダの「ヘーゲル記号論」読解における「表現」の脱構築……森脇 透⻘
歴史とフィクションはどこで交叉するのか——リクール『時間と物語』における「歴史記述」論の批判的再読解……山野 弘樹
書評
稲原美苗/川崎唯史/中澤瞳/宮原優編著『フェミニスト現象学入門——経験から「普通」を問い直す』……横田 裕美子
木島泰三著『自由意志の向こう側——決定論をめぐる哲学史』……平井 正人
黒木秀房著『ジル・ドゥルーズの哲学と芸術——ノヴァ・フィグラ』……福尾 匠
河野哲也編著『ゼロからはじめる哲学対話』……山野 弘樹
小手川正二郎著『現実を解きほぐすための哲学』……村上 靖彦
酒井麻依子著『メルロ=ポンティ——現れる他者/消える他者』……本郷 均
澤田哲生著『幼年期の現象学——ソルボンヌのメルロ=ポンティ』……酒井 麻依子
松田智裕著『弁証法、戦争、解読——前期デリダ思想の展開史』……小原 拓磨
御園敬介著『ジャンセニスム生成する異端——近世フランスにおける宗教と政治』……香川知晶
宮﨑裕助著『ジャック・デリダ——死後の生を与える』……荒金 直人
横田祐美子著『脱ぎ去りの思考——バタイユにおける思考のエロティシズム』……佐々木 雄大
会員の声
珠玉の教科書の誕生……津崎 良典
「書評」欄について——疑義と提言……中田 光雄
論文審査について……中富 清和
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第25号(2020)
2019年秋季研究大会シンポジウム報告「19世紀フランス哲学の再検討Ⅰカント哲学のフランス的活用」
イントロダクション……杉山 直樹
「死せる哲学者」ルヌヴィエのラビリントス——ルヌヴィエとジャンケレヴィッチ再考へ——……合田 正人
シャルル・ルヌヴィエの反カント主義とウィリアム・ジェイムズ……山根 秀介
フランス・イデアリスムの生成——ラシュリエとその周辺か……杉山 直樹
2019年秋季研究大会発表要旨
レヴィナスにおける存在の悪性——「イリヤ」とレヴィ=ブリュールの「融即」……小川 真未
ジャン=フランソワ・リオタールの貨幣哲学——『リビドー経済』を中心に……小泉 空
デカルトにおける「命題」としてのコギトと「認識」としてのコギト……田村 歩
神秘家が機械になるとき——ベルクソンにおける神秘経験と生命進化——……平賀 裕貴
他者の痕跡を読むこと——ジャック・デリダにおける「翻訳」について……嶺村 慧
認識と生命の螺旋——ベルクソン『創造的進化』の哲学史観について……山内 翔太
公募論文
Danser par l’intériorité : approche du mouvement dans la philosophie de Maine de Biran……Mika IMONO
アルノーとパスカルにおける道徳の問題——「蓋然性」から「確率」へ——……沖本 龍哉
人倫の代補性——デリダ『弔鐘』におけるアンティゴネ読解……小原 拓磨
ベルクソンにおける運動と現実態——アリストテレスとベルクソン——……木山 裕登
レモン・リュイエルの逆転した随伴現象説……栗山 勝行
リアリズムの問題の哲学的射程——ドゥルーズ『シネマ』におけるネオリアリズモの位置づけを出発点として……黒木 秀房
欺かれない者たちの生——ジャック・ラカンとモーリス・ブランショの思索的共鳴——……桑原 旅人
「人間統治術」としての道徳——ドルバックの自然道徳、あるいは、エトクラシー……沢崎 壮宏
ジル・ドゥルーズ『シネマ』におけるCroyance概念の層構造……戸澤 幸作
ドゥルーズのカフカ解釈の変遷とその意義——法にまつわる分析を中心に……西川 耕平
神秘家が機械になるとき——ベルクソンにおける生命進化と暗夜における単純性——……平賀 裕貴
ミシェル・ド・セルトーにおける「場所」の問題——歴史記述と神秘主義をめぐって——……福井 有人
書評
秋保亘著『スピノザ——力の存在論と生の哲学』……朝倉 友海
石井雅巳著『西周と「哲学」の誕生』……鋳物 美佳
岩野卓司著『贈与論——資本主義を突き抜けるための哲学』……佐々木雄大
江川隆男著『スピノザ『エチカ』講義——批判と創造の思考のために』……秋保 亘
亀井大輔著『デリダ——歴史の思考』……峰尾 公也
川瀬智之著『メルロ=ポンティの美学——芸術と同時性』……八幡 恵一
檜垣立哉/小泉義之/合田正人編『ドゥルーズの21世紀』……橘 真一
小泉義之著『ドゥルーズの霊性』……増田 靖彦
河野哲也著『人は語り続けるとき、考えていない——対話と思考の哲学』……望月 太郎
小林卓也著『ドゥルーズの自然哲学——断絶と変遷』……小倉 拓也
近藤和敬著『〈内在の哲学〉へ——カヴァイエス・ドゥルーズ・スピノザ』……三宅 岳史
澤田直著『サルトルのプリズム——二十世紀フランス文学・思想論』……竹本 研史
慎改康之著『フーコーの言説——〈自分自身〉であり続けないために』『ミシェル・フーコー——自己から脱け出すための哲学』……清水 雄大
本間邦雄著『時間とヴァーチャリティー——ポール・ヴィリリオと現代のテクノロジー・身体・環境』……渡名喜庸哲
松本卓也著『創造と狂気の歴史——プラトンからドゥルーズまで』……小林 卓也
水野浩二著『倫理と歴史——一九六〇年代のサルトルの倫理学』……澤田 直
山口裕之著『語源から哲学がわかる事典』……津崎 良典
会員の声
日仏哲学会機関誌のゆくえ——いくつかの問題点——……田村 歩
Biocosmological Associationとフランス新生命哲学……中富 清和
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第24号(2019)
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第23号(2018)
→全頁PDF
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第22号(2017)
→全頁PDF
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第21号(2016)
→全頁PDF
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第20号(2015)