日仏哲学会2026年秋季大会プログラム

【2026年秋季大会プログラム】
日時:2026年9月12日(土)
場所:専修大学・神田キャンパス10号館(一般研究発表は10階、総会・シンポジウムは5階)
形式:対面(総会とシンポジウムのみオンラインと併用)

⼀般研究発表 9:00-13:00
① 9:00-9:40 ②9:50-10:30 ③10:40-11:20 ④11:30-12:10 ⑤12:20-13:00

第1部会 教室10101 司会:①②③上野修 ④⑤藤田尚志
① 三浦隼暉「力と個体──ライプニッツにおける根源的能動的力の限定をめぐる問題」
② 宮﨑裕子「対話と自己形成――ルソーにおける媒介の構造」
③ 佐々木晃也「単独性とその逆説──スピノザ『エチカ』の受動概念から出発して」
④Maxime BRION « Mélancolie et Poésie. Le vœu de Baudelaire dans le “Voyage” des Fleurs du Mal »
⑤ヤン・S・シュタイナー « La liberté réflexive dans la pensée de Jules Lagneau »

第2部会 教室10102 司会:①②③西山雄二 ④⑤郷原佳以
①渡邉悠吾「バタイユのパロディ、その構造──『太陽肛門』を読み直す」
②梁安吉子「ジャン・バリュージの「愛」概念における超自然性の検討」
③井岡詩子「感性的客体としての事物とは何か――バタイユ『文学と悪』のボードレール論」
④三ツ谷直子「モーリス・ブランショにおける伝達の不可能性と関係の生成」
⑤杉本崇真「ブランショとヴィトゲンシュタインの問題」

第3部会 教室10103 司会:①②小川歩人 ③④⑤佐藤香織
①渡邉駿太「初期デリダにおいて、現象学はいかにして「構造」の問題を要請したか」
②佐藤瑞起「超越論と政治論のあいだ──デリダの「自己免疫」概念をめぐって」
③横田仁「メルロ=ポンティの解放の倫理――F. Chouraquiの「シュナイダーの癒し」をめぐって」
④粟田翔貴「レヴィナス『全体性と無限』第二部におけるパンと身体についての一試論」
⑤布施哲朗「レヴィナス『全体性と無限』第Ⅱ部における「女性」について」

第4部会 教室10104 司会:①②③長谷川朋太郎 ④⑤清水雄大
①井上創太郎「ドゥルーズ=ガタリ『カフカ』におけるメタモルフォーゼの問題」
②西川耕平「外の線を折り畳む随意規則──ドゥルーズの語るフーコー」
③濱田力稀「フェリックス・ガタリにおける複合の思考──機械概念が開く可能性の論理」
④仲宗根大介「「言表」から「権力関係」へ──ミシェル・フーコーの〈外の思考〉」
⑤池田信虎「ミシェル・フーコーにおける生権力の成立──〈生歴史(Bio-histoire)〉に着目して」

第5部会 教室10105 司会:①②③上野隆弘
①江﨑拓真「バシュラール『瞬間の直観』における習慣の外接性──時間論と主体の問題をめぐって」
②宇佐美達朗「コギトを折りたたむ──20世紀フランス哲学における価値論の問題系」
③石長佑一「シモンドン想像力論における想像と行為──「先取り」概念に注目して」

13:45-14:45 総会 教室 5階10051(対面+配信のハイフレックス式)

15:00-18:00 シンポジウム 教室 5階10051(対面+配信のハイフレックス式)
「フーコー生誕100年――新たなコーパスとフーコー研究の現在からみるフーコーの哲学の可能性」

 生誕100年にして、死後40年を過ぎた今日、ミシェル・フーコーに関連する著作や資料の出版がなお活発に続いている。フーコー自身による生前の禁が破られてより、彼の最後の未完の著作『性の歴史4巻 肉の告白Histoire de la sexualité 4: Les Aveux de la chair』(Gallimard, 2018)をはじめとして、多くの未公刊文章や講義録が出版されてきた。なかでも近年は、『コレージュ・ド・フランス以前のミシェル・フーコーの講義と研究Cours et travaux de Michel Foucault avant le Collège de France』シリーズの刊行がフランス社会科学高等研究院(EHESS)を拠点に始まり、『セクシャリティ:クレルモン・フェラン大学での講義(1964)、セクシャリティの言説:ヴァンセンヌ大学での講義(1969)La Sexualité. Cours donné à l’université de Clermont-Ferrand (1964), suivi de Le Discours de la sexualité. Cours donné à l’université de Vincennes (1969).』(Seuil / Gallimard, 2018)を皮切りにすでに7冊の講義録が出版され、その邦訳も始まっている。また、『性の歴史一巻』(1976年)のあとに、両性具有にかんする放棄された研究の遺稿とされる『両性具有者たちLes hermaphrodites』(Gallimard, 2025)や、ジャン・イポリットの指導のもとで提出されたDES論文である『ヘーゲルの『精神現象学』における歴史的超越論性の構成La constitution d’un transcendantal historique dans la Phénoménologie de l’esprit de Hegel』(Vrin, 2024)の出版など、フーコーの基本的なコーパスそのものの更新が相次いでいる。
 また2020年代の研究状況に限っても、日本ではコレージュ・ド・フランスの講義録や遺稿出版をふまえた研究として、小泉義之・立木康介編『フーコー研究』(岩波書店、2021年)、佐藤嘉幸・立木康介編『ミシェル・フーコー『コレージュ・ド・フランス講義』を読む』(水声社、2021年)などが出版された。またフランスでは初期フーコーの研究も蓄積されつつある。たとえば2024年に出版された論文集『フーコー以前のフーコー:現象学、人類学そして実存分析』(Basso, Elisabetta, Philippe Cabestan, and École Française de Daseinsanalyse, editors. Foucault avant Foucault: Phénoménologie, anthropologie et analyse existentielle. Le Cercle Herméneutique, 2024.)は、1950年代のフーコーにおける現象学と実存主義にかんする研究水準を示すものといえるだろう。
 本シンポジウムでは、以上の状況をふまえて、いわゆる主要著作以後に新たに公刊されてきたコーパスの研究と翻訳を手掛かりに、フーコー研究の現在を整理し、その広がりと射程を可能な限り検討し、共有することを第一の課題としたい。そのうえで、本シンポジウム全体の議論をとおして、初期、中期、後期フーコーの全体像をあらためて見わたしながら、そこに哲学者としてのフーコーの一貫性を見出せるのか、それともやはり断絶と変化を見るべきなのかという問いを、更新されつつあるコーパスの光のもとに照らすことを試みたい。

司会:近藤和敬
15:00-15:05 趣旨説明
15:05-15:40 八幡 恵一(関東学院大学)「フーコーと世界の現象学──『現象学と心理学』をめぐって」
15:40-16:15 藤田 公二郎(西南学院大学)「主体の死から主体形成へ――フーコーの哲学的遺産とセクシュアリティ講義」(仮)
16:15-16:50 清水 雄大(獨協大学)「真理と主体性──晩年のフーコーの問題構成について」
16:50-17:00 休憩
17:00-18:00 全体討論

18:30-20:30 懇親会 16階 相馬永胤記念ホール
会費 5000 円/学⽣・院生・⾮常勤職4000円
基本的に事前予約制。下記のフォームから⼊⼒を御願いします。8/31〆切。
https://docs.google.com/forms/d/1_64aumFzo2xSUTehbsZ7edqle7D04aND6ujkd-q_TII/

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